これからの製造業のロールモデルになりたい
- 代表取締役副社長
- 立松和也
- これからの協和精機の目標について教えてください。
- 最新テクノロジーによる機械のオートメーション化が進む中で、「これからの中小企業や製造業は人や時間を使えなくなってくる」という危機感を持っている経営者は、僕らが思っているよりも少ないんです。デジタルテクノロジーを駆使し、経営やビジネスのプロセスを改めて考え直す時が来たと思っています。
- これまでは「職人」が支えてきた製造業ですが、若い世代の職人の数は徐々に減っていっています。そんな中でも、うまくデジタルテクノロジーを取り入れながら、新しい町工場の形を作って、DX化を図りたいと思っています。
- いわゆる「製造工場」でDX化を図っていくにはこれまでの伝統的な思考の転換や必要資材の買い替えなど、精神的にも物理的にもコストがかかりそうですが、どのようにお考えですか?
- DX化にはコストもかかりますし、「中小企業かつ製造業は今の形のままでいい、これがあるべき姿だ」という空気が経営者たちの間には漂いがちですが、もっと時代に適した形があるはずですし、それを変えていきたい。
- 若い人たちが憧れるような会社でなければ、新しい人材は入ってきません。若者が働きに来てくれないということは、業界自体の終わりも意味しますし、業界にとって良くないことだと考えています。
- 業界にとってだけでなく、日本において中小企業や製造業は労働環境として非常に重要で、そういう場所を無くしてはいけないと思っているのです。
- いち組織としての仕組みを考える以外に、若い方々が入ってきてくださることについて、どんな未来を思い描いていらっしゃいますか?
- 人との出会いは一期一会です。大きなビジョンを持って会社の未来を考えていますし、命をかけてやっていきたいと思っていますが、共感して共に目標に向かってくれるような方は簡単には見つけることができません。だからこそ今の社員や、事業にご協力くださる皆さまには感謝が尽きません。
- 将来的には私が父から事業承継をする形になりますが、家族であるからといって、ただ思想やビジネスプロセスを伝統として受け継ぐだけではなく、時にはこれまでの協和精機をつくってきた社長である父と、未来の協和精機について考える私で、より良い会社にするための激しい意見交換もしつつ、新しいことを取り入れて変わっていくことを目指している会社です。
社員一丸となって、IT企業にも負けない「新しく、かっこいい製造業」の形を作っていきます。